
太鼓と鐘、笛の音が奏でるお囃子。
夏の夜にあるお祭りって、テンション上がりますよね!
今回は、福岡県の夏の三大祭りのうちの一つ、北九州市戸畑で行われる『戸畑祇園大山笠』に行ってきました。
ユネスコ無形文化財・国指定重要無形民俗文化財

福岡県住みでも知る人は少ない印象だけど、実は歴史も深く、見どころも豊富な戸畑祇園大山笠。
戸畑祇園大山笠は国の重要無形民俗文化財に指定されており、博多祇園山笠、小倉祇園太鼓とともに福岡県の夏の三大祭りと称され、平成28年には、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
北九州市ウェブサイトより
210年を越える歴史を誇り、昼は4基の大山笠が古式ゆかしく12本の大幟を立て、練り歩きます。
夜になると、大幟などの装飾を取り払って、12段、309個の提灯を重ねた光のピラミッド(提灯大山笠)に姿を変えます。『ヨイトサ、ヨイトサ』のかけ声とともに進んでいく姿は圧巻です。
毎年、7月の第4土曜日を挟む3日間で行われます。
2019年は、7月26日(金)・27日(土)・28日(日)のスケジュールで行われました。
3日間のスケジュールは以下の通り。
- 初日 各山運行
- 中日 大山笠競演会
- 楽日 各山運行
中日の『大山笠競演会』は8基の提灯山笠が一箇所に大集合!
中日の『大山笠競演会』は、天籟寺・中原・西・東の四地区、それぞれの大山笠と小若山笠(担ぐのはなんと中学生!)の合計8基が一箇所に集まります。
巨大な提灯山笠が一箇所で同時に運行する様はまさに圧巻!
大迫力の競演会が行われます。
今回は、天籟寺(てんらいじ)の楽日へ。
巨大な光のピラミッドが練り歩く


この日の楽日は、それぞれの地区で奉納と神事が行われます。
胸に響く太鼓の心地よい音と、鐘・笛の音が奏でる独特なリズムのお囃子とともに、高さ10メートル、重さ2.5トンの巨大な提灯山笠が練り歩きます。
お囃子は、山笠に乗り込んだ太鼓や鐘や笛の奏者が奏で続けます。

車輪は付いていません!
およそ80人近い男たちが力と息を合わせて担いでいます。
もちろん、提灯の灯りも本物のロウソクの火なのです!
提灯山笠は内側も美しい

少し離れた所から写真を撮ってると、山笠関係者の方から声をかけていただき、提灯山笠の真下から内側を撮らせてくれました!
外から見ても綺麗な提灯山笠は、内側も美しい。
声をかけて下さった関係者の方、本当にありがとうございました!


圧巻の”大上り(おおのぼり)”へ

最後の神事を執り行うため、天籟寺の神様を祀る『菅原神社(すがわらじんじゃ)』へ向かいます。
長く勾配のきつい坂道を、高さ約10メートル、重さ2.5トンもある提灯山笠が上っていく、まさに“大上り”は圧巻!!
普通に上るだけでもちょっとキツい坂道を…すごい!
ここからは、菅原神社への奉納・神事が終わるまで、一度も大山笠を降ろしません。
フィナーレ!菅原神社で神事


坂を登り切ったら菅原神社境内へ入り、本殿の前を、お囃子とともに前後します。
お囃子の合図に合わせて勢いよく山笠を『ソイヤ!』の掛け声とともに持ち上げると、組み木のきしむ音と共に、大きな提灯山笠が勢いよく上下に揺れる。
かっこいい!
ちなみに菅原神社とは
菅原道真が太宰権帥に左遷され、筑紫の太宰府におもむく途中、天籟寺の地に一夜宿をとったという。のち太宰府に道真の廟が建立された時、その由来によって現在地に勧請したのに起ると伝えられている。
http://www.tobatagion.jp/tenraiji/
最後の神事


神事が始まると、境内の灯りは全て消され、大きな提灯大山笠の光だけになる。
その提灯の光にうっすらと照らされた菅原神社の本殿が幻想的で美しい。
まとめ
闇夜に浮かぶ提灯のピラミッド、戸畑祇園大山笠。
テレビや写真で見たことのある方も多いのではないでしょうか。
実物は、映像や写真よりはるかに大きくて大迫力!
巨大な提灯大山笠の幻想的な灯りと、太鼓・鐘・笛が奏でるお囃子が相まって、『雅』な魅力に溢れています。
気になった方は、2020年の戸畑祇園大山笠、ぜひ一度行ってみてください!
一見の価値あり!!
ちなみに、SNSなどで話題になった”照寿司”さんの目の前を通ります。
興味のある方は、ぜひそちらも調べてみてください。
【この記事を書いた人】あっきー
バイク・ソフトテニス・写真・自転車・ギター・ベースにピアノ・釣り・キャンプが好きです。インドア・アウトドア問わず、楽しそうなことには手を出さずにいられない。ただ、何かを極めることはできず、浅く広くなっちゃうのが残念なところ。
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