温泉街といえば、旅館やホテルが立ち並ぶ景色を想像しがちだけど、ココ、鉄輪温泉はちょっと違う。
もちろん旅館やホテルも所狭しと軒を連ねてるワケだけど、温泉が日常生活に密着してるんだなぁと思わせる風景に巡り会うことができる。
別府鉄輪温泉で出会える、生活に根差した飾らない風景を、今回も写真多めでお届けします!
足湯ならぬ『足蒸し』
『鉄輪むし湯』が開放している『足蒸し』。お湯に足をつける足湯とは違い、蒸気の熱で足を温めます。外観の写真は撮り忘れたけど、椅子・屋根までついた施設が無料で開放されてる。
熱い!でも気持ちいい
早速、フタを開けて足を入れる。熱い!
想像していた心地よい温度ではなくて、熱さに慣れるまでちょっと時間がいる熱さ。10分足を入れるだけで全身がぽっかぽかになりました!
というか、熱くてこれ以上は無理(笑)
膝まで温めるための被せ物みたいなものも利用すると、足全体が蒸気で蒸されます。寒い冬とかにはほんと良さそう。
素晴らしい出会い
この足蒸しでゆっくりしていると、午前10時すぎにも関わらず、真っ白なタオルを持った、柔らかい物腰のおじさんに話しかけられました。
この足蒸しはお湯が流れているのではなくて、お湯と蒸気を分けた際の蒸気を利用していること、温泉は豊富だけど水は由布院の方から引いているから水道代が高い、などなど、地元ならではのお話を伺えました。
聞いてみると、やはり地元の方で、仕事の合間を作っては、こうしてボランティアガイドをされているらしい。
別府、特に鉄輪温泉には以前から興味津々だったあっきー、ここぞとばかりに色々とお話を聞いていると、2時間近くガイドをしていただきました!!
ここからは、ボランティアガイドの方のお話を参考にご紹介していきますね。
共同浴場
この地域でよく見かけたのが『共同浴場』。
特に目立つ看板があるわけでもなく、まるで公民館みたいな佇まいで、気がつくとそこにある、と言う感じです。
市営のものから組合員しか利用できないものまで様々。ちょっとした散策でも、5~6箇所は見かけたと思います。その中から、ほんの少しをご紹介します。
渋の湯
近年、美肌に効果のある成分が豊富(日本一?)に含まれることがわかってからは、若い女性客が列を作っていたらしい温泉。宿泊したおにやまホテルの中居さんもよく利用するらしい。
受け付けとかはなくって、空いていれば誰でも入浴が可能。入浴料はなんと100円。
谷の湯
その名の通り、谷の様な傾斜地形に作られたことからその名がついたらしい。確か鉄輪温泉の中でも一番歴史があるとおっしゃっていた気が…。
こちらも100円ですか?という質問に、「ここはちょっと高くて150円です」と…。なんて素敵な温泉街なのだろう。
熱の湯
無料の市営駐車場の目の前にあるのがこちらの温泉。同じく市営の温泉で、こちらはなんと無料で入浴ができちゃう!!素敵すぎる…。
おじさん曰く、ここはとにかく熱いらしい。その名の通り(笑)
蒸気を利用した天然の蒸し器『地獄蒸し』
別府の熱を利用した『地獄蒸し』。
蒸気が吹き出すくぼみに野菜や肉を入れて蒸し料理を作ります。自然の力を使った天然の蒸し器。地獄蒸しを利用できる施設もいくつかあるようなので、次回はぜひ利用してみたい!
湯雨竹
湯雨竹(ゆめたけ)と呼ばれる、高温の源泉を自然の力で温度を下げる仕組み。加水することなく温度を下げることで、音泉成分をそのままに楽しめるワケです。
施設の上部から流された源泉が、竹で作られた屋根の様なモノを伝って行くことで、100℃近い源泉が60℃くらいまで下がるそう。そのお湯を温泉施設まで運び、温泉として使うようです。
上質な天然温泉を、自然のまま、なるべく手を加えずに楽しもうとする別府の人たちの情熱と工夫を垣間見ることができました。
まとめ
温泉と言う自然の力と上手に共存している様子を垣間見ることのできる別府。
大変なこともあるとは思うけど、魅力的でした!
今回、たまたま声をかけていただいたボランティアガイドの方に出会えたことで、普通の旅では知ることのできない別府鉄輪温泉の魅力を知ることができました。
今回お付き合い頂いたボランティアガイドのおじさん、本当にありがとうございました!!
お仕事の合間を作ってまで、こうしてボランティアガイドをしている方々は、別府全体で2,500人ほどいらっしゃるそうです。地元別府を愛し、少しでもその魅力を伝えていこうする別府の方々の素敵な人柄に、もっと別府を知りたい!いつか別府に住みたい!と思わされてしまいました。
新型コロナウイルスが終息し、別府鉄輪温泉を訪れる際、ぜひ『鉄輪むし湯』の『足蒸し』へ行ってみてください!素晴らしい出会いがあるかも知れませんよ。
【この記事を書いた人】あっきー
バイク・ソフトテニス・写真・自転車・ギター・ベースにピアノ・釣り・キャンプが好きです。インドア・アウトドア問わず、楽しそうなことには手を出さずにいられない。ただ、何かを極めることはできず、浅く広くなっちゃうのが残念なところ。
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